CWAJ College Women's Association of Japan

Fukushima

CWAJ福島支援プロジェクト

2011年に復興へのささやかな一助として始まったCWAJ福島支援プロジェクトは5年目を迎えました。「相馬心のケアセンターなごみ」への支援、福島県立医科大学看護学部学生対象の奨学金の支給、版画展と連携した「福島アート・プロジェクト」に新たに「福島子供英語プログラム」が加わり、CWAJらしさを生かした多岐にわたる活動を通して、福島を応援してゆきます。

皆さまの温かいご支援は経済的支援だけに止まらず、「福島に寄せる気持ち」こそが福島で学ぶ看護大生、そして福島の人々の大きな精神的な支えにもなっています。

これからも国内外の協賛者のご協力を得て、福島に心を寄せ続けたいと思います。
皆様の応援、ご支援のほど宜しくお願いいたします。

2015年夏のCWAJ福島支援プロジェクト

CWAJはこの夏、3つのイベントを福島県内で開催しました。7月には春に続いて英語プログラムの2回目を郡山市で、昨年大好評だった「あそびじゅつ」も8月に須賀川市と相馬市の2か所で開催しました。

福島子供のための英語プログラム

“幼い頃から英語に親しんで世界にはばたく人になってほしい”という願いで始まった「福島子供のための英語プログラム」が7月22日に郡山市の“元気な遊びのひろば”PEP Kids で開催されました。

今回で3回目となるこのプログラムを心待ちにしてくれる子供たちの元気な笑顔に迎えられ、東京から参加した7名のCWAJ ボランティアも一緒に楽しく1時間を過ごすことができました。

今回はテーマに動物が選ばれ、動物の名前や動物に関わるゲームや歌、そして紙芝居を通して子供たちは楽しく英語を学ぶことができました。どのプログラムもよく工夫された内容で、子供たちと一緒に保護者の皆さんも楽しく英語を学んでいました。子供たちの真剣な表情がとても印象的でした。
品川和子郡山市長夫人のプログラムへの参加は、とても力強いサポートとなりました。このプログラムの開催にご協力下さるPEP Kidsの皆様に心よりお礼申し上げます。

ネイティブの英語で絵本の読み聞かせ

「英語のゲームってたのしいな」

福島アート・プロジェクト「あそびじゅつ」

昨年に続いて8月8日に、須賀川市で「あそびじゅつ」が開催されました。会場は商工会館大ホール、今年のテーマは「道具を使って描く、おもしろ絵画」でした。子供たちに自由で楽しいユニークな版画制作の体験をしてもらえるように、7名のCWAJ会員は前日から商工会議所の皆さんと一緒に会場設置の準備をしました。 参加児童は41名。先生の説明が終わると、すぐに制作に取り掛かる子、なかなかアイディアの沸かない子など様々でしたが、時間が経つにつれ作品にそれぞれの個性が表現され、独自の世界が広がり、見ていて子供たちのもつ無限の可能性が感じられました。

彫刻刀などの道具で指を怪我する子や、暑さで気分の悪くなる子もいましたが、今年のCWAJ奨学生の福島医大看護学部の長澤園子さんがボランティアとして参加、子供たちの手当てをしてくれました。

版画とはどんなものか海老塚先生の説明

ローラーでインクを塗るのは面白そう

でも足で踏んで刷るのはもっと楽しそう

大きなアート作品になりました!

2つ目の開催地となった相馬市は、CWAJにとって特別な意味を持つ場所でした。福島支援プロジェクトの始まりは、2012年1月に同市の「相馬広域こころのケアセンター なごみ」へ車椅子対応の送迎用車両を寄贈したことでした。 相馬で「あそびじゅつ」を開催することはCWAJの念願でもあったのです。

8月10日、相馬市中央児童センターで開催されたプログラムは「自分のはたを作って、風とあそぼう」がテーマでした。部屋の真ん中に山と積まれた端切れの中から好きな色の布、面白そうな模様の布やレースを掘り出し、子供たちは切ったり、貼り付けたり、つないだり大奮闘。何をしていいか途方に暮れている子も、先生やスタッフのちょっとしたアドバイスからきっかけをつかみ、次々とアイディアが浮かんでくるのです。そして、子供たちの創造力は膨らみ、大人では思いつかないようなユニークな作品になっていきました。最後に出来上がった旗を竹竿に付けてもらい、自分たちの作った旗で風を捕まえに会場の隣にある公園に元気よく飛び出していきました。青い夏空の下で風にはためく42本の旗、そして子供たちの歓声はこのプログラムの素晴らしさを見事に象徴していました。

一所懸命布を切ったり、貼り付けたり

仲良し三人組の笑顔に達成感があふれます

元気に旗を振り廻すのはやはり男の子

42の笑顔と42本の旗!

この福島アート・プロジェクトは2012年CWAJ現代版画展に「東北支援」として多くの版画作家から特別にご寄贈いただいた版画の売上によって実現しました。
ご協力頂きました版画作家の皆様、ご指導くださった海老塚先生および多摩美術大学生涯学習センター、現地での調査・調整にご協力いただいた「相馬広域こころのケアセンターなごみ」、共催いただいた須賀川商工会議所青年部と相馬市中央児童センターの皆様に深く感謝申し上げます。

春の子供のための英語プログラム

57年に亘って詩を通して子供たちに言葉の面白さと豊かな感覚を育む活動をしている“青い窓”と ” PEP Kids” のご協力を頂いて、3月22日は “青い窓”に参加、23日には子供たちの遊びの広場“PEP Kids” を開催しました。今回はEaster をテーマとしてプログラムを構成し、卵に絵を描いたり、卵探しなど楽しいゲームや歌を通して英語を学びました。何よりも私たちが嬉しかったのは、皆さんがこのプログラムを心待ちにしていて下さって、そして、全ての子供たちが顔一杯の笑顔でプログラムを楽しんでくれたことです。

PEP Kidsで英語でゲームを楽しむ子供たち

青い窓」でのイースター卵つくり

3月のプログラム時、偶然米国スリーマイル島原発事故の後現地で母子の健康を守る看護師として活動されたリン・バレットさんが見学に来られました。福島支援奨学生の長澤さんと保健師の秋山さんが時間を都合してきて下さり、一時間以上に亘って原発事故後の彼女たちの対応や経験、バレットさんの経験談など意見の交換をしました。同じような経験をもつ看護師として、女性として貴重な交流の場を提供できました。

私たちは今回、リン・バレットさんと奨学生との交流の場を提供することができましたこと大変嬉しく思ったと同時に、CWAJの活動が女性を通してより良い世界の構築に寄与しているという思いを新たにいたしました。

そしてこの貴重な機会が奨学生たちだけでなく、福島の人々にもより良い結果をもたらす事と信じています。

右から長澤さん、バレットさん、秋山さん、CWAJ会員

CWAJ 福島被災学生奨学金受給者と卒業生の近況

2015年度は長澤園子さんと高橋紗也可さんの2名の看護大生に50万円を給付しました。
長澤さんは看護師・保健師の国家資格のほかに、労働衛生コンサルタントの資格も取得も目指しています。高橋さんは看護師となって患者さんの身体だけでなく精神面もケアできるリエゾン看護師を目指しています。

卒業して国家資格を取られた卒業生はすでに4名おり、看護師、助産師、保健師などとして活躍しています。

山田紘子さん(2012-13奨学生)はいわき市の保健師として2年目を迎えました。
山田さんの仕事は主に原発事故で避難してきた人たちの健康管理ですが、「4年たった今も多くの人が以前とは違う生活に十分に適応できず苦労されているので、少しでもサポートしたい」と日々活躍されています。

奨学金受給者プロフィールはこちらをご覧ください。

奨学生たちの声:

『奨学金制度のおかげで実家が被災し、どん底にあった私達は、経済面だけではなく精神的にもとても救われました。昼食会に参加した際にCWAJの皆様が温かく私達を迎えてくださったことを今でも鮮明に覚えています。多くの方から応援の言葉を頂き当時だけでなく現在も励みになり続けています。皆様のご支援のおかげで無事に大学卒業、就職、国家試験合格をすることができたことをとても嬉しく思っています。これまで私達を支えて下さったCWAJの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました』
2012-13奨学生 山田紘子

『支援をいただけたことは私の誇りであり、今後の人生においてもその経験はとても強力な心の支えになると感じております』
現奨学生 長澤園子

『CWAJより奨学金を頂くことができ、福島県の学生を応援してくれる方々がおられることを知りました。大学を辞めることは簡単ですが、辞めた後におそらく後悔したと思います。奨学金を得たことで、看護師の資格取得へ向けての意欲を高めて頂くことができました』
2012-13奨学生 秋山彩子

連絡・お問合せ: FukushimaRP@cwaj.org