2025年奨学生

2025年度CWAJ奨学生のご紹介

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海外留学文化交流大学院女子奨学金

CWAJ 海外留学文化交流大学院女子奨学金

1名 支給額 350万円 (この奨学金は国際交流基金の支援を受けています)

滑川 永

学歴:東京大学教養学部卒業
在学校:デューク大学フュークア経営大学院経営学修士課程(アメリカ合衆国)
 
大学卒業後、東京の監査法人系コンサルティング会社にて3年勤務したのち、ヘルスケア系のコンサルティング会社に転職し4年勤務しました。日本の医療・介護業界に貢献するため病院経営に関する専門性を身につけたいと考え、同分野を学べるMBAプログラムのあるデューク大学に進学します。
2歳半の息子がおり、夫と息子を帯同して留学します。家庭を持ちながらキャリアを実現する女性のロールモデルとなれるよう努めてまいります。

CWAJ Cartier 奨学金

1名 支給額 350万円 (この奨学金はCartier Japanが資金を提供しています)

小山 三井夏

学歴:早稲田大学基幹理工学部情報通信学科卒業
在学校:カーネギーメロン大学 コンピューターサイエンス学部ヒューマン・コンピュータ・インタラクション研究科教育工学・応用学習科学修士課程(アメリカ合衆国)
 
早稲田大学で情報工学を学びながら、複数のIT企業でエンジニアとしてインターンを重ね、AI英会話対話システムの研究を行いました。今後はカーネギーメロン大学で学習履歴や生体情報などを用いた個別最適化学習を探究し、誰もが能力を最大限に伸ばせる教育環境と、女性を含む多様な人材がSTEM分野で活躍できる社会の実現に貢献したいと考えています。
 

外国人留学生大学院女子奨学金 (NJG)

CWAJ外国人留学生大学院女子奨学金 (NJG)

1名 支給額 200万円

ユ レイナ (中華人民共和国)

学歴:上海交通大学(中華人民共和国)医学部生物医学科栄誉学士
在学校:大阪大学生命機能研究科生命機能専攻博士課程
 
私は生物医学の分野で、臭覚の知覚変動に関する遺伝子解析、パーキンソン病の計算モデル構築、幹細胞単離手法の革新など、多岐にわたる研究に取り組んできました。人類の健康と福祉の促進を目指し、現在は体外受精および胚移植(IVF-ET)のプロセス改善に注力しています。具体的には、胚の発生過程を3次元で追跡する技術や機械学習を活用し、治療の効率向上と普及を図っています。また、中国で高齢者の健康維持を支援するため、ウォーキングフットボールの普及にも努めていました。
 

CWAJ 外国人留学生文化交流大学院女子奨学金 (NJG)

1名 支給額 200万円 (この奨学金は国際交流基金の支援を受けています)

モマニー ウィリター チェムテー (ケニア共和国)

学歴: エグルトン大学(ケニア共和国)学士(農業教育および普及)
ナイロビ大学(ケニア共和国)修士(農業および応用経済学)
筑波大学修士号(環境科学)
在学校: 筑波大学博士課程(環境学)

私は、農業教育、研究、経済学、および環境科学の分野において豊富な経験を持っています。過去10年間にわたり、気候変動への適応を支援する優れた持続可能な農業実践に関する研究を主導してきました。現在の研究では、ケニアの農家が人工知能(AI)を活用して気候変動への適応戦略を強化する方法に焦点を当てています。農業分野におけるAIツールの統合を探求することで、証拠に基づいた政策立案と、持続可能な農業および開発途上国における食料安全保障のためのAI主導の革新を支える倫理的枠組みの構築に貢献することを目指しています。 

ウエルタ ニューンズ ソフィア (メキシコ合衆国)

学歴: クラウストロ・デ・ソル・フアナ大学(メキシコ合衆国)学士(人権と平和管理)
東京外国語大学 修士(平和・紛争研究)
在学校: 東京外国語大学大学院博士課程(平和・紛争研究、グローバル・スタディーズ)

人権分野での経歴を背景に、メキシコ連邦司法機関において、性暴力と性別に基づく暴力に関する研究と刑事捜査に携わってきました。その後、女性被害者に法的・社会的・精神的支援を提供する組織の共同設立者となりました。性暴力と軍事化が相互に絡み合う構造を解明することを目的に研究を行っており、現在はメキシコ北部国境地域と沖縄の米軍基地に焦点を当てています。これらの軍事化された国境地帯において性別に基づく暴力と性政治がどのように形成されるかを分析することで、抑圧のシステムをあばき、グローバルに軍事化が進む世界における変革的な正義への道筋を描くことを目指しています。

CWAJ視覚障害学生奨学金 (SVI-SJ)

2名 支給額 各100万円 (この奨学金はGrandma-Short-Legsが資金を提供しています)

梅山 智行

学歴: 東京工業大学理学院化学系卒業
在学校: 東京科学大学大学院理学院化学系化学コース
 
私は現在、化学系の研究室でMetal Organic Frameworks、通称MOFsに関する研究を行っています。中学生の頃から化学に興味があり、化学系の研究職に就くことが夢です。この夢を実現するために研究に取り組んでおります。視覚に障害があることで、実験等で不便に感じることはありますが、視覚障害者である私が、化学の研究を通して晴眼者にも見えない原子や分子の挙動について解明しようとするという研究は私にとってとても達成感があり、楽しいことです。

北名 美雨

学歴: 広島大学教育学部第一類(学校教育系)特別支援教育教員養成コース卒業
在学校: 広島大学大学院人間社会科学研究科教育科学専攻教師教育デザイン学プログラム特別支援教育学領域
 
弱視者が、それぞれ保有している視機能に応じて最大限の力を発揮できるよう、視覚特性と読みパフォーマンスの関係を解明する研究に取り組んでいます。今後は実験心理学的手法を用いて表示形態の最適化による読みやすい文字の開発に取り組みます。将来的には、科学的根拠に基づいた支援方法を確立し、ユニバーサルデザインの構築を通じて、すべての人が機会を損失せず社会に参加できる環境の整備に貢献することを目標としています。