作品募集のご案内
応募期間:2023 年3 月19 日(日)~ 3 月28 日(火)

第66回CWAJ現代版画展にたくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
受付は既に締め切り、二次審査の結果は、5月29日に通知致しました。
結果の案内を受け取っていらっしゃらない方は、printshow@cwaj.org までご連絡下さい。 尚、来年の応募要項のご案内は2024年1月末頃の予定です。
CWAJ(College Women’s Association of Japan)は1956年以来、毎年CWAJ現代版画展を開催して日本の現代版画を展示・販売し、版画の魅力を広く世界に伝えてまいりました。販売の純益と皆様からのご寄付で通算900余名の留学生・視覚障害学生・版画作家に奨学金や助成金を提供できましたことは、大きな喜びです。これまで当会の活動を支えてくださった版画界の皆様に深く感謝申し上げます。今年のご応募を心よりお待ちしております。
ページをスクロールして、「CWAJ版画展について思うこと (2017年10月1日 爲金義勝記)」もぜひお読みください。
2023 年3 月19 日(日)~ 3 月28 日(火)
会期:2023 年10 月18 日(水) – 10 月22 日(日)
会場:ヒルサイドフォーラム(代官山)
渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF 棟
オンライン展:上記会期終了後、CWAJ 現代版画展オンラインギャラリー(https://cwaj-gallery.jp/)でも国内外に販売いたします。
オンライン展の日程は後日公表します。
作品応募時に日本に居住していること。但し、以前にCWAJ 現代版画展に入選展示された方、または日本に代理人をお持ちの方はこの限りではありません。(詳細は「海外からの応募」の項をご覧ください)
- 版表現を目的とした、エディションのある作品
- A.P.、E.A.、モノタイプは不可
- 署名、エディション番号が作品片面に記入してあるもの
- 2021、2022、2023 年に本人が制作した作品に限る。
- 紙サイズ90 ㎝×100 ㎝以内
- 販売可能な作品であること(詳細は「作品販売について」の項をご覧ください)
- 応募作品は、1 人1 点とします。
応募規定の要件を満たさない作品は受付けません。
一次審査(作品画像による審査)
二次審査(実作品による審査)
入選 図録贈呈およびレセプション招待
版画展委員会賞 来年の第67回CWAJ 現代版画展に招待出品
*入選作品・受賞作品は、今秋の第66 回CWAJ 現代版画展で展示・販売されます。
野田 哲也(東京藝術大学名誉教授)
有地 好登 (元日本大学芸術学部教授)
片多 祐子(横浜美術館主任学芸員)
キット・ブルックス(スミソニアン米国立アジア美術館日本美術担当学芸員)
主催者(CWAJ)代表
作品画像(jpeg 形式)
5MB 程度で350dpi(図録サイズ)が望ましい。
紙の端まで含んだ状態で、歪みなく正面から撮影すること
図録には提出された画像を使用します。印刷に適した質の画像をお送りください。
書類
1. 第66 回CWAJ 版画展作品添付用紙
2. 第66 回CWAJ 現代版画展図録掲載用経歴用紙
経歴用紙の末尾に同意書がありますので、ご確認の上ご署名願います。
作品画像と書類1、2(ダウンロードした書類に必要事項を記入し、スキャンしたもの)を応募期間内に添付ファイルにてお送りください。
送付先:Submissions@cwaj.org
*メール件名と添付ファイル名は、作家名とし、姓・名の順にアルファベット表記(半角)で明記してください。
*書類は、下記例のように作家名の後に、作品添付用紙には1を、経歴用紙には2をそれぞれつけて、なるべくpdf でお送りください。
例:作家名が山田花子の場合
メール件名 YAMADA Hanako
画像ファイル名 YAMADA Hanako jpg
作品添付用紙ファイル名 YAMADA Hanako 1.pdf
経歴用紙ファイル名 YAMADA Hanako 2.pdf
応募書類は、このページのフォームのダウンロードからダウンロードできます。
または、メールに住所・氏名・電話番号を明記の上、こちらまでご請求ください。
※提出物は返却しません。
2,000円
振込先 銀行名:三井住友銀行 目黒支店
口座番号:普通7198489
口座名義:一般社団法人CWAJ
*ペイパルをご希望の場合はprintshowsales@cwaj.org に送金してください。
*応募期間内に応募作家名でお振込みください。
*一度振込まれた出品料は、理由の如何にかかわらず返金しません。
*出品料は、CWAJ 教育・奨学金へのご寄付とさせていただきます。
2023 年4月下旬に個人にお知らせします。
審査結果についてのお問合せは受付けません。
一次審査を通過された方は、作品を送料元払いにて、指定の期間に指定の住所にお送りください。
必ずシートのままの状態でお送りください。額装作品は受け取れません。
受付期間は5月中旬の2日間を予定しています。日程、送付先は一次審査通過者に通知します。
2023 年5月下旬に個人に通知します。
選外作品は2023 年6 月末までに、搬入時の梱包材を使って、送料着払いにて返送します。
審査結果についての問合せは受付けません。
- 作品価格(税抜)のうち50%は作家にお支払いし、50%はCWAJ 奨学金・教育プログラム、若手作家の助成等の原資とさせていただきます。
- 入選作品は会場およびオンラインで展示・販売します。余白部分を含め、汚れ、傷、テープ痕などがないよう十分ご注意ください。
- お預かりしたシート作品は、マット装をして展示・販売し、返却の場合はシートに戻します。
- 販売用として、追加のエディションを複数枚ご用意いただき、送料着払いでお客様に直接お送りいただくようお願いする場合があります。
- 価格は画廊等での作品価格(税抜)と同額にしてください。作品価格の後日の変更はできません。
- CWAJ は、展覧会の図録、広報および宣伝資料等の作成のために、受賞・入選作品の撮影および写真の使用の権利を持つものとします。
- 選考後、受賞・入選作品を本展関連の広報、図録表紙、カレンダー、カード、ポスター、ウェブサイト等に使わせていただく場合があります。その場合に生じる著作権料は、CWAJ 教育・奨学金プログラムへのご寄付とさせていただきますので、ご了承ください。販売用の製品(カレンダー、カード、手帳等)に作品を使わせていただく場合には、CWAJ 現代版画展委員会より事前にご連絡いたします。
- 作品の取扱いには細心の注意を払いますが、作品の応募・返却にかかわる運送中および開梱・梱包・展示などの作品取扱い時における事故・損傷については、主催者は一切責任を負いません。応募者が必要と判断した場合は、応募者負担で作品に保険をかけてください。
- 応募規定に合わないなどの理由により、審査結果発表後でも入選を取り消す場合があります。
CWAJ版画展について思うこと (2017年10月1日 爲金義勝記)
①Print Showが素晴らしいと思うところやその特徴など。
私は将来性のある若い作家にはなるべくCWAJ版画展に作品を出すように勧めています。それは、CWAJ版画展に選ばれた作家には3つの大切なことを学ぶ機会があるからです。
ひとつは、作品が売れるということ。歩き出した若い作家にとって、見ず知らずの人(親戚のおばちゃんでもなく、近所の仲良しのおじさんでもない)が、自分の作品を買ってくれるというのはとてもエキサイティングな体験です。ベテランの作家でも、CWAJ版画展で初めてそのような経験をした人は多いのではないでしょうか。
ふたつ目は、作品に対する評価は一つではないということ。CWAJの作品選定は毎年審査員を替え、公平な、独自の視点で選ぶため、すでに定着している世間的な評価に左右されていません。その結果として自分の先生が落選して、自分の作品が入選するという楽しい現象が生まれます。学校で受けてきた評価、評論家に受けてきた評価とは異なる視点があるということに気がつくはずです。
これらふたつのことは、これから自分の才能と努力だけで世の中と向き合っていかなくてはならない若い作家にとって、大きな励ましと自信を与えてくれることになります。
そして三つ目には、CWAJのメンバーの皆さんと会えるということ。版画を売ることで国内外の女子留学生、障害を持つ女子学生、災害被災地の女子学生を支援するという活動を、戦後60年以上の長きにわたり続けてきた方々に会うということは、作家にとっても多くの学びとなります。CWAJの皆さん自身には一文にもならない(いや、きっと持ち出し)この活動によって、作家は作品が売れて助かり、女子学生も未来が大きく広がります。この双方を支援する活動のために、能力も高く社会的地位ある女性たちが、大変な労力と時間を惜しまず毎年大きな版画展を実施している姿にふれて、「ノブレス・オブリージュ」(というよりは仁慈とでも表現すべきかもしれません)が現実の形になっているところを目の当たりにする。そのことは、作家と社会とのかかわりについて考えるよい機会となります。自分は何のために作品を作り、世に問うのかを考えられない作家に未来はありませんから。
若い作家でなくとも全般的に言えることですが、ふだん画廊に足を運ばないような方々にも作品を見てもらえる機会は、作家にとって大変貴重で有り難いことです。
②作家にとって版画とはどういうもの?
版画というのは、他の絵画(日本画・油絵)と違う二つの特徴があります。それは、版画独特の表現と複数性です。手描きではできない版画特有の表現(もちろん手で描くような表現もできます)は、作家の表現の幅を広げてくれます(現在ではコンピューターを使うことでさらに多様な表現が可能となりましたが、人の感性を揺さぶるのは人の手によって作られたものでありますので、版画とデジタルとは少々深い溝があるように思います)。
③CWAJの活動について
①の項で述べてしまったことに重なりますが、この大きな社会貢献&文化活動は、戦後の日本の現代版画の大きな一翼を担ってきました。CWAJの多くのメンバーの方々が海外とのつながりを持っていることから、日本の版画を海外に紹介するという極めて重要な(かつ作家とっては有難い)役割を果たしてきました。私が参加させていただいただけでもアメリカでの数か所、またオーストラリア、ニュージーランドなど海外で開かれたCWAJ版画展は、日本文化としての「日本の現代版画」を広く海外に紹介してくれました。CWAJがなければ戦後から現代にいたる日本の版画は広がりに乏しく、内容の貧しいものになっていたのではないでしょうか(慎み深いCWAJメンバーの皆様は決してそんなことを口になさいませんが)。
それらの大変な活動をCWAJの皆さんが楽しみならやっていらっしゃる。どうして尊敬の念を持たずにいられましょうか。
④その他、お気づきの点
今年からCWAJ版画展は場所を代官山アートフォーラムに移して新たなスタートを切るわけですが、神谷町のアメリカンクラブとは違う新しいお客様も増えることと思います。未来を担う女子学生たちのためにも、そして日本の文化のためにも、今後も長くこの活動が続いてゆくことを願っています(実際のところ、これほど大規模なチャリティーの展覧会が半世紀以上続いているというのは、世界中を見回しても思い当たりません)。
⑤蛇足ながら
私の思い出を一つ。第40回記念展(1995年)で私がカバーアーチスト(表紙作家)に選ばれた時のこと。オープニングレセプションの来賓として、結婚されたばかりの皇太子妃雅子様がお見えになり、公式の場で初めて英語でスピーチをなさって話題となりました。会場の入り口で妃殿下をお迎えして自身の作品解説をするというお役目を仰せつかり、作品の話や、その年にあった阪神淡路大震災にお見舞いに来てくださったお礼(私の故郷なので)を申し上げました。テレビのニュースでその様子が流れ、たまたまそれを見た実家の家族が、味噌汁にむせて咳込んだということがありました。息子が絵描きになることを内心理解も納得もしていなかった亡父が、それ以降それとなく応援してくれるようになりました。ちょっと安心したのでしょう。これもCWAJの功徳の一つであります。 (2017年10月1日 爲金義勝記)
*上記の文章は、CWAJ版画展の宣伝のために、「渋谷のラジオ」というローカルラジオ放送番組の「代官山アートストリート」というコーナーで、パーソナリティーがPrint Showについて5分間の話をすることとなった。その原稿をまとめる材料として、作家の側からの言葉として「Print Showに長年貢献いただいております爲金さんに、是非ご協力をお願い申し上げます」との依頼を受けて「Print Showの魅力」を語ったものです。(2022年2月)