CWAJ現代版画展50周年を迎えた2005年に、版画界への謝意と未来を担う若い版画家への期待をこめて、ヤング・プリントメーカー賞を創設しました。応募資格があるのは、前年に版画学会主催の全国大学版画展で美術館優秀賞を受賞した約30名です。受賞作を含めた数点の作品と賞金活用の企画案をもとに、将来性と独創性に重点を置いて審査し、毎年1名に賞金50万円を授与しています。
受賞者には賞金に加えて、その年のCWAJ現代版画展で受賞作品を展示し、さらに3年後の版画展でも新作を発表する機会が与えられます。これまでの受賞者の多くが、新進版画家として着実に歩を進めています。
2026年度ヤング・プリントメーカー賞受賞者
黒金 万紘
2000年 東京都生まれ、
神奈川県在住
武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻卒業
武蔵野美術大学大学院美術専攻版画コース在学中
2025年 第50回記念全国大学版画展 優秀賞、町田市立国際版画美術館賞
幼い頃から競泳をしていた自身の経験から、スポーツにおける喜びや高揚感よりも舞台裏の瞬間にスポットライトを当てることで、人間らしさの姿・形を表現しました。水泳の舞台裏という題材と技法研究の掛け合わせによって不格好ながらもひたむきな人間の姿・形を表現しています。
賞金で、版木、本ばれん、砥石、刷毛を購入する予定です、モチーフとなる人物を実物大で描くことを目標とし、イメージとその大きさとの関係や意味を考えた大型作品に取り組みたいです。また、適切な道具を使うことで技法の向上や、より精緻な作品制作を目指します。