川端康成没後50年となる今年、新潮文庫の川端作品14点が、CWAJ現代版画展の版画作品を使った美しいカバーで新装されました。川端康成(1899-1972)は、1968年にノーベル文学賞を受賞した近現代の日本文学を代表する作家です。
10月19日~23日に開催されるCWAJ現代版画展会場で、原画14点を展示する予定です。どうぞお楽しみに。
新潮社「波」4月号より
「川端没後五十年に合わせ、新潮文庫では今年の三月下旬~六月にかけ、『雪国』をはじめとした川端作品(十三書名)のカバーを新装していきます。
新カバーを飾っているのは、すべて版画作品です。日本の現代版画を国内外に紹介する展覧会「CWAJ現代版画展」の出品作でまとまりました。そこには幽玄な伏見稲荷や懐かしい田舎道など、まるで川端文学の美しさと温もりを写し取ったかのような風景が広がっていました。海外でも高い評価を得ているこれら版画作品は、世界各地で読まれている川端作品に新たな息吹を吹き込むことでしょう。」