イタリアを代表するファッションブランドのロロ・ピアーナ ジャパン社が、長年にわたって女性リーダーの育成に注力してきたCWAJの理念と日本の現代版画を世界に紹介してきたCWAJ版画展の歴史に共感して、女性アーティスト支援を決め、CWAJロロ・ピアーナ女性アーティスト賞(賞金50万円)を設けることができました。受賞者は、その年のCWAJ現代版画展入選者の中からCWAJとセレクションアドバイザーにより選出されました。この賞が、日本の女性版画家のさらなる飛躍と日本の版画界の発展に貢献することを願ってやみません。
2026 ロロ・ピアーナ女性アーティスト賞受賞者
中村真理
1988年埼玉県生まれ、埼玉県在住
画歴:武蔵野美術大学大学院
所属:日本版画協会
収蔵:町田市立国際版画美術館(東京)、沼津市庄司美術館(モンミュゼ沼津)、佐喜眞美術館(沖縄)、中国版画博物館
作品 「Pattern」 に関する、作者コメント
今回の作品は、この数年で大きく変化した家族のかたちをテーマに制作しました。自身の結婚、祖母との別れ、妹の結婚・出産などを通し、長年変わることのなかった家族の関係性が大きく変化しました。作品では、衣服の型紙をモチーフとしています。片側には大人の衣服の型紙を、もう片側には乳幼児の衣服や小物の型紙を配置し、それぞれ異なる世代や立場をイメージしています。人は時間の経過とともに家族の中での役割を変化させながら、新たな関係性を築いていきます。その変化していく形を型紙を重ね合わせることで可視化し、変化と時間の積み重ねを表現しました。今後も時間の経過をテーマに版画の技法をいかした作品を作り続けていきます。