能の世界へのご招待

世界から高く評価される日本の古典芸能、600年以上の歴史を誇る”能”の世界を堪能する一日です。観世流能楽師重要無形文化財総合指定保持者の松木千俊氏をお迎えし、ワークショップ形式による 世阿弥作「敦盛」のクライマックスを鑑賞いたします。

松木氏は能楽師一家の三代目として生まれ、”能”の魅力を伝え広める活動を精力的にされています。当日参加者の皆様には、より”能”を親しく感じていただけるようユニークな体験も企画しております。

この素晴らしい機会を是非お見逃しなく、一人でも多くの皆様のご参加を心よりお待ちしています。

[プログラム]

能とは
能方の紹介
”敦盛”の見どころ説明とクライマックスの実演
松木氏による” 高砂”の謡の実演と参加者合唱
小鼓を打つ体験
能面をかける体験
能面をかけて舞台を歩く体験 /舞台で仕舞いの体験(オプ
ション)

オプションに参加希望の方は綿の足袋をご持参ください。現地でも¥1,100にて販売しております。

2025年9月19日(金) 13:30~16:00
矢来能楽堂 (登録有形文化財)
〒162-0805 東京都新宿区矢来町60

東京メトロ東西線「神楽坂」 
2番出口(矢来口)より徒歩2分

参加費:¥8,000
障害者/大学生: ¥4,000
80名限定

チケットのお求めはPeatixへ
https://peatix.com/event/4396200

お問い合わせは:
Culturalprogram@cwaj.org
https://cwaj.org/

松木 千俊

1962年(昭和37年)観世流能楽師 シテ方松木家3代目として誕生。 三歳で初舞台。 平成元年独立後、「石橋」「道成寺」「安宅」 「卒都婆小町」「翁」「正尊」など披曲。 「檀の会」「松能会」「松謳会」を主催。 能楽師として、能楽特有の「幽玄な世界」 や「物語」を自身の生き方として捉え、 各種舞台を勤める傍ら、一般社団法人松の会 代表として能楽の普及活動に力を入れて いる。「身近に能楽を観る・聞く・識る」 という能楽のワークショップを各地で開催。

あらすじ

武蔵の国に住む熊⾕次郎直実は、津国⼀ノ⾕(兵庫県神戸市須磨区)の合戦で平敦盛を討ちとりました。しかし敦盛を哀れに思い、法然上⼈の弟⼦となり出家をして、蓮生(「れんしょう」とも)法師(ワキ)と名乗っていました。

蓮生は敦盛の菩提を弔おうと須磨の浦を訪れます。すると笛の⾳が聞こえてきます。草刈りの男たち(前シテ・ツレ)が 笛を奏でながら家路を急ぐところでした。草刈り男は蓮⽣に⽊こりの歌・草刈りの笛の話をします。そのうちに、ほかの草刈り男たちは帰ってしまいますが、⼀⼈残った男は、⾃分は敦盛の所縁の者であると明かし、消え失せました。 ⾥の男(アイ)が現れ、⼀ノ⾕合戦と敦盛の最期を蓮⽣に語ると、蓮⽣は⾃分こそ敦盛を討った直実であると名乗り、敦盛のために 夜通し念仏供養をすることにします。

やがて敦盛の亡霊(後シテ)が甲冑姿で出現。弔いを感謝し、⾃らの最期を語ります。

敦盛の霊は合戦前夜の管絃の宴を思い出し、舞を舞い、直実に討たれた様を再現してみせます。そして、念仏の弔いを感謝 し、更なる供養を願いつつ姿を消したのでした。

Source:
檜書店/Hinoki Shoten
https://noh-sup.hinoki-shoten.co.jp/sh

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